BASARA魂【短編】銀&BSR@

□愛の形【四】銀土編
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【十四郎の場合】
いつものように俺は隊服に身を包み腰に刀を携え、巡回にでる。

今日は休みだ。

解かってる・・・・休みでも外回りという名目が欲しかったんだ。

だからこそ今日も禁欲的な隊服を着こんで町を歩く。





もう・・・我慢できねぇ・・。

このもやもやした欲を満たしてぇ。

女を買うか・・・・?


いや。。。

もう無理だ・・・。
女じゃ俺の欲は埋められねぇ。
肉体だけのはけ口が欲しいんじゃねぇんだ。

気持ちの充足が欲しいんだ。

ああ?気持ち・・・ってどこにあんだ?
わっかんねぇなぁ・・・・。

でもあいつだけが俺視界を鮮やかにしてくれるんだ。


あの深紅で俺を貫いてくれ。

その綺麗な銀糸と紅玉で俺を射抜いてくれ。





ああ?
俺がなんかおかしなことでも言ってるか?






たまたま・・・だ。

俺にそんな境遇を味合わせた人間がたまたま漢だっただけってことだろう?

てめぇらだってそうじゃねぇか?
気の合う人間に漢とか女とか関係あるのか?

気の合う人間の延長線上にもっと欲したいって欲があっただけのことじゃねぇか?


っは・・・

奴とは気が合うとは思わねぇけどな。

このもやもやしたんもんが何か悩んでる自分がらしくねぇって思っただけだ。

奴に逢えばこの答えがわかる気がするんだ。



だから今日も町を歩く。


俺の視界の中で唯一カラーで見える奴をな。。
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