BASARA魂【短編】銀&BSRA

□禁じられた関係シリーズ※R18
4ページ/89ページ


風呂から上がって---
タオルで髪をわしわしと拭きながらリビングに戻ると---未だに飲み続けている二人が居て自然と笑っちまった




どんだけ飲んでるんだよ--




呆れつつも小十郎の傍らに腰を下ろすと直ぐに辰馬がなみなみ酒の入ったグラスをくれて---なんの疑いもなく俺もそれを受け取る


「なんか---風呂上りの政宗君は一層色っぽいのぅ」
「ha・・・・バカか」





その時はなんの疑いもなかったんだ・・・・







まさかその酒に細工がしてあるなんて・・・・







確かに---
そのグラスを口につけたときの小十郎の顔が---妙に・・・・こう---期待と深慮に満ちた顔つきだった事だけは覚えている



対して喜々とした辰馬の表情も---


その時は何も気にも留めていなかった



今思えば---

俺が風呂に入っていた時の会話の内容が---なんとなく想像がつくが・・・・





「ん・・・・・」



グラスに注がれた液体を全て飲み干すと---直ぐに・・・身体が熱くなった


火照る様な感じと---奥が疼く感じ・・・・



風呂上りで身体の芯が暖かいとかそんなもんじゃなくて---下半身が熱い



グラスを手放すのもままならなくて・・・指先から滑り落ちるそれを小十郎が受け止めていた



「ま、さむね様?---・・・・」




配慮の表情の奥に----何処か欲めいたものがチラついていて・・・咽喉がこくりと鳴る音が聞こえる・・・



「んんっ---こじゅぅ・・・・はぁ・・・熱いぃ・・・・」




身体中の力抜けちまった感じで---肩に乗せていたタオルがふありと床に落ちても拾い上げる事も億劫なくらい--だるい・・・・

片手で身を支えて---もう片方の手を額に添えつつ・・・なんで自分がこんな感じになっているのか全く解からなかった




着流しが肌蹴て---半ば肩が見えるような感じになってる姿を辰馬が目を細めてまじまじと見つめているのが解かる


そして---
小十郎もそんな俺の姿をじっと見つめていた---・・・


俺は----
そんな感覚に・・・・恍惚とした興奮を感じて---そのまま小十郎の膝の上に倒れこんで上目遣いに見つめる



「ん---こじゅぅ・・・熱い----・・・脱がして・・・」



その時---
確かに小十郎と辰馬が何やら会話をしていたのは解かったんだけど・・・何を話しているのかまでは理解出来そうになかった・・・・




それでも----
小十郎が俺を抱えて・・・ベッドルームに運んでくれたから---



ふあふあとした感じに包まれて---寝かしつけてくれるんだと・・・安堵していたんだ・・・・













実際は----




そんな甘いもんじゃなかった












トサリと下ろされたふかふかのベッドで---見上げた先には欲に塗れた顔つきをした二人の漢が居た・・・・







え・・・・



こじゅ・・・と---辰馬・・・・?






判別はつく・・・







認識も出来る・・・でも---













これから行なわれる所業には反抗は出来なかった・・・
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ