BASARA魂【短編】銀&BSR@

□愛の形【七】双竜編
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【小十郎の人間としての心】

・・・・・あったけぇなぁ。
政宗・・・おめぇはひどくあったけぇ。。。


触れねぇつもりだったんだ。


こんな血塗られたてめぇがお前を抱き締めるなんざぁおこがましき行為じゃねぇか・・・

でもな。。。そうでもしねぇとおめぇは消えちまいそうだった・・・


俺を・・・人間にしておいて
消えちまうなんて、ひでぇ話じゃねぇか・・・・。




今まで独りで生きてきたんだ・・・・・。

生きることだけを考えて、他に何もなく、何の為の生なのか意味すらわからない日々を血で染めてきたんだ。


おめぇが現れるまでわ・・・・。


おめぇが俺に居場所をくれたんだろぉ・・・?

右目と言う・・・・唯一無二の居場所をくれたんだろう?



人に・・・・・戻してくれたんだろ・・・・・?



人・・ってもんは弱い生きもんだよな。


それになってから・・・・・おめぇが・・・政宗が痛いと思うもんは
俺も痛いと思うようになった・・・



おめぇが辛いと・・・慟哭する時はおれも辛ぇ・・・・・。


だからおめぇが消えそうな・・・今・・・俺も・・消えちまいそうなんだよ。



これは・・・おれのエゴかもしれねぇ。

今ここでおめぇが消えることは俺が許さねぇ・・・・・。



おめぇと・・・


生きたいと・・思っちまったからだ。

やっと・・・気がついたんだ。


己以外の大事なもん。

俺の命掛けても護りたいもん。



だからな・・・もうちっと俺のわがままに付き合ってくれよ。






俺が護るから。





全身全霊・・・

天地神明を掛けても俺が護るから・・・・。
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