BASARA魂【短編】銀&BSR@
□愛の形【九】双竜編R
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【双竜の果て】
(ああ---俺は、コイツが・・・この鬼が・・・大切で堪らない
父上・・・俺、まだ・・・逝けそうにもない。)
「・・・小十郎」
小十郎の唇がまた落とされる。
覆われた・・・右目に、頬に、唇に。
(俺・・・こいつと・・・まだ生きていたいわ。ごめんな。)
互いの舌が互いを求めるように絡まりあう。
互いの唾液が互いの口内で混ざり合う。
(死んだら・・・あやまりの行く。それまで・・・ゴメン・・・。)
「っ。。。はぁ・・・こじゅぅ」
小十郎の唇はゆるりと政宗の首筋を降りてゆく。
(俺・・・こいつ・・・置いて逝けねぇし、俺もこいつと・・・生きたい)
政宗の肩から着物がそろりとはだけ、
その肩先には愛しい人からの柔らかなキスが止め処なく寄越される。
そろそろと着物を脱がせる小十郎の手は酷く熱い・・・。
(---小十郎が、大事・・・なんだ)
少しだけ存在を示す胸元の突起に・・・小十郎の唇が触れる。
「はぁ・・っつ・・・」
未だに幼い胸の果実に小十郎は歯を立て、
痛みを与え、そして優しく舐めあげる・・・。
「あっつ・・・」
その吐息も喘ぐ表情も小十郎には甘い魅惑の媚薬となって身体を支配し煽る・・・。
政宗の両手は小十郎の髪を乱すように添えられた。