短編(SD)

□三井の不運な1日
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その日は朝から嫌な予感がしたんだ。

星座占いは最下位だったし、傘を忘れて雨に濡れるわで、今俺は学校指定のダサイジャージに身を包んでいる。

だが、まぁそれはまだいい方なんだ。

何故かって?

だって俺は今…

『み、三井さん…ジャージ姿も萌え…じゃなくて可愛いですね』

いや、可愛いも男に言う言葉にしては随分失礼だと思うが…。

そう。俺の目の前には鼻血を垂らしながらこっちを見ている仙道がいるのだ。

『仙道…何しに来た?』

木暮がメガネを光らせながら仙道に問う。

『三井さんに会いに来ただけですよー』

仙道の腕が三井の肩に回ったのと同時に、体育館の扉が勢いよく開かれた。

『仙道コノヤロー!!』
『三井を離せっ!!』

飛び出してきた藤真と牧に、仙道は軽く舌打ちして三井の後ろに隠れる。

『着いてこないでくださいよ、藤真さん牧さん』
『お前らまで何しに来たんだよっ!?』

突然の来訪者に、部活中だった部員は一斉にこちらに注目する。

『仙道、お前ずるいぞ!勝負に負けたくせに往生際が悪い!!』
『!!』

三井が驚愕したのは、仙道が負けたということだ。

仙道ほどの男が、いくら藤真や牧が相手とはいえ、簡単に負けるとは考えにくい。

しかも、それを受け止めずに強情を張っているらしい…。

『おい、仙道…』
『すみません。俺、負けちゃったんです』

でも、まだ諦めてませんから。と続ける仙道に藤真は言う。

『なら仙道。流川を倒せば、もう一度チャンスをやるよ』

言うが早いか、タイミングがいいことに、藤真が言い終わったのと同時に体育館の扉が開いた。

そこから現れたのは……




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