頂き物

□カップルの1日
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・とある日の朝

「三井、迎えに来たぞ。」

木暮が三井家の前に立っていた。

「わーってるって。」

三井はだらしなく制服を着ながら、玄関から出てきた。
そうシャツのボタンは真ん中の二つ以外は開いていて、胸チラと腹チラし放題の状態である。

「こら、きちんとボタンを留めろ!」

無防備な姿の恋人に木暮は顔を赤くなりながら、三井のシャツに手を掛けてボタンを留める。

「あちいから嫌だ〜。」

三井はだるそうに木暮の手を退けようとする。

「ダメ!」

木暮は一番上のボタン以外を留めた。
二人は最近付き合い始めて、木暮が三井家にまで毎朝迎えに行っている。
ちょうど三井家は木暮の通学路の途中にある。

高畑戦の朝に竜達に襲撃された事件を知ってから、危ないからと木暮はお迎えを始めた。

そう、三井はよく絡まれ、男に襲われる。
電車ではよく男に痴漢され、野郎のアイドルなので言い寄る男も絶えない。
木暮は折角恋が実ったものの、多すぎるライバルから恋人を守らなきゃいけない試練が待っていた。
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