吸血の夢

□永遠の愛
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これから来るお客様の事や、高校の事を教えてくれた。


今日来るのは…私の双子の片割れと、片割れの通ってる高校の理事長であり、妹の養父の2人だそうで、私は彼の高校に通ってほしいというために来る。




そのため、私も一緒にリビングで待っていたんだけど…なかなか来ないから私と呉羽姉さんは自室に戻る事にした。


もっとも、私は混乱していたから1人で考えたかった。
































《ピンポーン…》


1人で考えていたときに終止符がうたれた。

ま、もう答えは出てるんだけどねw





隣の部屋の呉羽姉さんは急いで下に降りて行く音がしたけど、私は着替えててから降りることにした。
だって、ずっと制服だったんだもん。







=枢said=

ずっと行方不明の双子の姉が見つかった。
そのことを知った時は嬉しさのあまり行こうとしたけど理事長と一条に止められた。



1カ月待ってようやく迎えに行けるようになった。

車の中でずっと彼女の事ばかり…

長い長い時間眠っていた僕と彼女…

目覚めたとしても離れ離れになってしまった僕たち…






今、ようやくこの手で触れることができる…

僕の最愛の女(ひと)……
僕の婚約者……
















彼女がずっと暮らしていたのは玖蘭の屋敷にどことなく似ていた。


インターホンを理事長が押して僕は後ろで光のある2階の部屋を2つを眺めていた。

ようやく会える…珠姫に…





扉を開けたのは樹里によく似た女性。
理事長は驚いていたけど、僕の頭の中は珠姫の事ばかり。


母「…いらしゃい…」


声までも似ている…


?「お母さん!!!」

母「行くわよ。どうぞ、入って。」



“お母さん”そういったのは誰かわからない…でも、本当に珠姫なのだろうか?



ずっと、彼女をジッと見つめた。










僕たちはリビングの椅子に座り樹里に似た女性がお茶を出してくれた。



理「はじめまして、黒主学園の理事長、黒主灰閻です。」


母「…木乃衛…紅葉(このえ もみじ)です…」

父「夫の木乃衛秋斗(このえ あきと)です。」


枢「玖蘭枢…珠姫の双子の片割れです」


呉「珠姫の姉の呉羽です」



張りつめた空気のなかの自己紹介。



限界なのか、理事長が話を始めた。

理「えっと、さそくですが…珠姫ちゃんを黒主学園に入学していただきたいのです…」
呉「諦めてください。」



即答する姉と名乗る女性。

母「もう、呉羽?これは珠姫が決める事よ??」

呉「だって!!お母さん!!
  こんなチャライそうで、プレイボーイみたいな人に任せられないもん!!珠姫の事!!!」

父「はっきり言うね^_^;」

呉「だって!!玖蘭の純血は兄妹婚が当たり前なんだよ!?!?
  私の可愛い妹をやれるか!!!(怒」

母「一理あるわね。」

父「確かに…浮気しそうだけど…紅葉まで-_-;」


理「あ、あの…もしかして枢くんの事ですか??」

呉「そうよ!!!」

枢「…珠姫は僕の大切で最愛の人です。
  今まで一緒に居れない分僕が守るんで安心してください」


呉「はっ、ねぇ、君…話し聞いてた??」

枢「うん、聞いてたけど?」



この人だけは気に入らない。
僕たちの間に雷が落ちるかのような雰囲気に大人たちはあきれていた…





そんな時……僕が待ち焦がれていた声がした。



『…何してるの?呉羽姉さん』

呉「ちょっ!珠姫!!」

『なに?私、ジュース飲みに来ただけだけど…』

母「あぁ、珠姫彼が貴方の『知ってるから。こんばわ、私は木乃衛珠姫です。』…」

枢「うん、僕は玖蘭枢だよ。よろしく」

『そう、じゃあね…』

理「珠姫ちゃん!!直接話したいことがあるんだ…
珠姫ちゃん是非、僕の学校に通ってくれないか?」

『……はい?』

理「記憶はないけど、君の妹も居るし!
離れ離れになった双子の兄が居るから、今まで離れてたぶん一緒にいるべきじゃないかい??」

『…勘違いしてるみたいだね。
私は彼を双子の兄とは思ってないよ。』
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