吸血の夢

□永遠の愛
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ここは、普通の中学校。

月夜中学校―…
3年D組33番木乃衛珠姫…それが私の名前。


木乃衛財閥の次女。















《月曜日の朝》




桜並木が綺麗に散っていく登校時。
どこにでもある光景…






?「おはよう!珠姫!!」

『おはよう、桃香!』




たまたま出会った親友と仲良く登校する。


いつも通りだった。
何も変わらないと思っていたんだ…




































『ただいまぁ〜』

あまりにも広い家に帰る。

誰もいないと思っていた…



?「お帰りなさい」

?「おかえり」

?「お帰り」


案の定家族はいた。


『珍しいね、お母さんにお父さんお姉ちゃんまで…』

母「今日はお客さんがいるから…」

『お客様??』

父「そうだよ、珠姫にとっての本当の家族…高校の事、すべてを知ってる人が来るんだよ」

『まって!!!お父さんの言ってること意味わからないよ!!!
 私は、木乃衛珠姫だよ!!!

 お母さんもお姉ちゃんもそうでしょ?!』




しばらくの沈黙…




母「…違うのよ…私たちは本当の家族じゃないの…でも!
  私たちは貴女の事本当の家族だと思ってるわ…」


『じゃあ!!なんで!!今まで教えてくれないの!!!??』


高ぶる感情、でも、もう一人の自分は恐ろしく冷静。


呉「…ごめんね…でも、珠姫はずっと私の大切な妹には変わりないの!!!」

『呉羽姉さん…』


父「いつでもここに帰ってもいいんだよ。
  珠姫はずっと俺の大切な愛娘なんだから。」

『お父さん…』


私はそのあとすべてを知った。







私の本当の名前は玖蘭珠姫。

本当の両親は亡くなっていて、お母さん同士が親戚同士で仲が良かった…

だから、私を本当の娘として育てたのだという。



そして、私には双子の弟と妹がいるらしいのだ。

でも、妹は記憶をなくしていて、今は双子の弟がすべてを知ってるのだと言う。


そして…

  私は人間じゃない。

    闇の世界を統べる玖蘭の純血の姫だという…




   私は…ヴァンパイアでした。






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