always

□always 4
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精霊に言われた通りオルディン大橋へ向かう事にしたリンク。
カカリコ村を抜ける時に爆弾屋の前を通り掛かるとダークが声を掛けた。
「おい、」
「え?」
そして爆弾の看板を指差す。
「ルピー余ってるんだろ?」
「ああ、…うん。」
リンクはずっしりと重たい財布に触れた。



店の中へ入ると、爆弾屋のバーンズはリンクを見るなりニヤリと笑った。
「よう、にーちゃん。どうよ?なんとか数が揃ってまた商売できるようになったぜ。」
「爆弾、あるんですか?」
「…つっても、まだ一種類しかねぇけどな。…倉庫さえ無事だったらヨォ…。」
悲しそうなバーンズを見てお気の毒そうな表情になるリンク。
隣で、ダークは爆発した小屋を思い出した。
ああ、あれが爆弾屋の倉庫だったのか。
バーンズは手をひらひらと動かす。
「ま、ボチボチ増やしていくさ!ほら、よかったら見てってくれよ!」
しかし棚には爆弾しか置いてない。
「じゃあ爆弾下さい。」
リンクは飾られた爆弾を指差す。
するとバーンズは何度か瞬きした。
「あれ?オメェ、爆弾を入れておくボム袋を持ってねぇじゃねえか。」
「ボム袋?」
「今なら袋に爆弾をギッシリ詰めたプレミアムパックを120ルピーで売ってやるけど、どうよ?」
リンクは目の前に置かれたボム袋を見つめる。
「ぷ、プレミアムパック…!?それ、下さい!」
重たい財布をカウンターに乗せる。
「そうか、そうか!じゃあ、まあオレ様の作った爆弾の威力を思う存分味わってくれよ!」
「ありがとうございます!」
嬉しそうなリンクは袋に詰められる爆弾を楽しそうに眺めていた。





エポナに乗りハイラル平原を駆け抜ける。
リンクはうっとりした声で呟いた。
「あー、早く爆弾使ってみたいなー。」
「…勇者とは思えない発言だな。」
ぞっとしながらダークはぼやく。
あっという間にオルディン大橋を渡り、見知らぬ地へ突入する。
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