介入リリカルなのは

□12話 終焉
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 「次元震発生!震度、徐々に増加しています!」

 「この速度で震度が増加していくと、次元断層の発生予測地まであと30分!」


 9つのジュエルシードの発動によりアースラ内が騒然となる。
 次元震やら次元断層やらは要にはよく分からなかったが、ただ事ではないことは理解した。


 「クロノ君!どこへ?」

 気を失ってしまったフェイトを医務室に連れて行く途中、なのは達はデバイスを手に持ったクロノと出会った。


 「現地に向かう。元凶を叩かないと!」

 「私も行く!」

 「……分かった。要たちも協力してもらえないか?」

 なのはが名乗りを上げる。クロノもそれを了解し、さらに要たちにも参戦を頼んだ。
 局員がやられて一刻を争うこの状況、一人でも多くの力が必要だった。


 「俺も行くぞ」

 「いや、速人はフェイトに付いててやれ。今フェイトちゃんをひとりにするのは危険だ」


 同じように名乗りをあげた速人を、要がとめる。
 フェイトを心配しているなのはやアルフにも説得され、速人は残ることになった。

 そして、要たちはプレシアの居城【時の庭園】に向かう。
 いよいよ迎えた終わりの瞬間に。




12話 終焉



――時の庭園入口

 転送された要たちの目の前にいたのは、西洋兜風の傀儡兵。
 それが大量に待ち構えていた。


 「よくもまぁ、みなさん出待ちなすって。大歓迎みたいだな……」

 「まだ入り口だ。中にはもっといるよ」

 クロノの台詞に、要は露骨に嫌そうな顔をする。


 「クロノ君、この子達って……」

 「近くの相手を攻撃するだけのただの機械だよ」

 「そっか。なら安心だ!」

 なのはがレイジングハートを構える。
 相手が人間じゃないため、手加減する必要はない。


 「この程度の相手にムダ弾は必要ないよ」

 クロノがなのはを制した。そして、自身のデバイス『S2U』を構える。


 「stinger snipe」

 魔力弾が放たれ、傀儡兵を貫いていく。

 「スナイプショット!」

 魔力弾は何体も傀儡兵を貫き、わずか一発で傀儡兵をほぼ全滅させた。


 「break impulse」

 最後に残った大型の傀儡兵も撃破する。


 「うわぁ、さっすが執務官ってとこか……」

 「ボーっとしてないで行くよ!」


 要たちはクロノについて屋敷の中に侵入していった。


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