介入リリカルなのは
□13話 To next stage
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それからの数日間、航路が安定するまでの間、俺たちはアースラでお世話になっていた。
なのはちゃんやユーノは負傷した局員の治療を、魔力不足で戦力外通告された俺は専ら雑用(力仕事)に従事していた。
今はクロノ、ユーノ、なのはちゃんと一緒にいた。
今回の事件解決に協力した一般人の二人に表彰があった後である。
ちなみに俺のボ−ナスも決定済みだ。
管理局は羽振りがいいねぇ。
「クロノ君、フェイトちゃんはこれからどうなるの?」
なのはちゃんがクロノに聞く。
事件解決からフェイトちゃんはずっと護送室。
なのはちゃんと面会すらできていなかった。
「事情があったとはいえ、次元干渉犯罪の一端を担っていたのは紛れもない事実だ。重罪だからね……数百年以上の幽閉が普通なんだが……」
「そんなっ!?」
「なんだが!」
クロノが告げたのは事実上の終身刑。
なのはちゃんが声を荒げるのを遮るようにクロノが続ける。
「状況が特殊だし、彼女が自らの意志で加担していなかったこともはっきりしている。あとは偉い人たちにその事実をどういう風に理解させるかなんだけど、そのへんにはちょっと自信がある。心配しなくていいよ」
「クロノ君……」
「何も知らされず、ただ母親の願いを叶えることに一生懸命なだけだった子を罪に問うほど時空管理局は冷徹な集団じゃないから」
クロノは自信ありげに言っているが、無罪の証明はきっと容易なことではないだろう。
それでもクロノはやってみせる。
「クロノ君ってもしかしてすごく優しい?」
「なっ!?」
クロノの顔が一気に赤くなる。
生真面目少年はどうも純粋少女に弱いらしい。
……………………
………………
…………
航路が安定し、俺となのはちゃん、そして故郷に帰れず一時なのはちゃんのもとへ帰ることになったユーノは海鳴市へと帰ってきた。
早朝の海鳴市に帰ってきたなのはちゃんは、もうその日から学校に通っていた。
家では家族に、学校ではアリサちゃん、すずかちゃんに迎えられ改めて日常に帰ってきたことを実感する。
一日、アリサちゃん達や家族と色々な話をして、久々の日常生活を満喫してなのはちゃんは夜、ベッドに飛び込んだ。
「はあ〜、お家のベッドも久しぶり〜!ユーノ君も今日はゆっくり休んでね」
「うん」
ユーノはフェレットモードでいつものように籠の中にいた。
なのはちゃんはやはり疲れていたのかすぐに寝息を立て始めた。
「お疲れ様、なのは」
ユーノは人間モードになり、なのはを労い、布団をかけてあげる。
…………もうこれ、いいよね?
ガシャン!
「覚悟しやがれ、淫獣αァァあああ!!」
「ッ要くん!?」
「要ッ!?」
もう地の文のフリするのはやめだ!
俺は窓を突き破ってなのはちゃんの部屋に飛び込む。
「ククッ、とうとう本性を現しやがったな淫獣α!」
「淫じゅ……!?別は僕はなにも……というかどうして要がここに!?」
「そんなの四六時中なのはちゃんを観察してからに決まってるだろ!」
「決まってないよ!要くん、それってどういうこと!?」
さっきの突入の時、なのはちゃんも目を覚ましたらしい。
「そんな些細なことはどうでもいいんだ!「どうでもよくないよ!」なのはちゃんの寝こみを襲うとは言語道断!時空の塵となれ、淫獣α!」
なのはちゃんのツッコミもスルーして俺はバズーカを構える。
もちろん色は赤。
「ちょっ!要、話をきい……」
「問答無用!死に晒せやぁ!」
「きゃっ!?」
ユーノからなのはちゃんを離してから、バズーカをユーノに向ける。
そして俺は引き金を――
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