蒼き空への願い
□第六話
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「シンジ君、この前の使徒戦のことで聞きたいことがあるの。いいかしら?」
「はい、いいですよ。僕で答えられることなら」
今シンジは赤木リツコの部屋に居た。
シンクロテストが終わったときリツコの部屋に呼ばれたからだ。
「それじゃ、使徒戦で使ったATフィールドはどうやって使ったの?」
「(やっぱり)ATフィールドってなんですか?」
「シンジ君が使ったあの赤い壁のことよ」
「あぁ!!あれのことですか」
「それでどうやって発動させたのかしら?」
「あの時は必死でしたから・・・でも攻撃を受けたくないって考えたら出てきてました」
「そう、ありがとう(拒絶の心なのね)・・・シンジ君は武術の心得でもあるのかしら?」
「武術ですか?・・・護身術と空手ぐらいですかね(まぁ、他にも色々あるけどね)」
「ありがとう(未だ何かありそうね)、疲れていたのにごめんなさいね。今日は帰っていいわ」
リツコは掛けていたメガネを外すとメガネケースにしまった。
「はいっ、お疲れ様でした・・・・あっ、少しだけ良いですか?」
「良いわよ、何かしら?」
「少し長くなるかもしれないのですが良いですか?」
「良いわよ、ちょっと待ってて今コーヒーを淹れるから」
リツコはコーヒーメーカーに豆を入れた。
数分後、豆の香ばしい匂いとコーヒーの匂いがリツコの部屋を包み込んでいった。
「シンジ君、ミルクと砂糖は入れるかしら?」
「お願いします」
「わかったわ、・・・・・・・はい、どうぞ」
「ありがとうございます・・・・おいしいです」
「ありがとう、それで何のようかしら?」
リツコはシンジにコーヒーを渡すと椅子に座りシンジに訊くのであった。