短きもう一つの世界
□君の隣
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サードインパクトからすでに半年の月日がたった。
四季も元に戻りつつあり今じゃ冬と言う季節だ。
「寒いわね」
僕の隣には蒼銀の髪に紅い瞳の少女がいる。
その少女に僕に呟く様に言った。
「そうだね‥‥‥あっ、そうだ!!」
僕は少女の左手を握ると着ているコートの右ポケットの中に入れた。
「あっ‥‥‥暖かい////」
頬を赤く染めながらうつ向く彼女。
昔は見ることのなかった彼女の姿。
それがとても愛しくて。
「そうだね」
僕は優しく彼女に微笑んだ。