蒼き空への願い

□第零話[改正版]
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人は大きな過ちを犯した。

他人を恐れるあまり、終着点である死を恐れるあまり、人の手には余る奇跡を求めた。

[サードインパクト]。

それが、人の求めた奇跡の名だ。

奇跡は成功した。

人は安楽に享受し、死さえも克服したのだ。

しかし、個を捨て群を選んだ人は、同時に個としての幸せも捨てたのだ。

それが全ての人が望んだ結果で無いにも関わらずに。

その結果である紅い世界。

全てが紅、血塗られた紅。
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