蒼き空への願い
□第壱話
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静けさに包まれた街の中に少年が立っていた。
黒い髪、黒き中性的な顔立ち、髪型の所為でボーイッシュな少女に見えなくもない少年であった。
「電話はやっぱり繋がらないか・・・まぁ、仕方がないか」
少年[碇 シンジ]は誰もいない街を見ながら言った。
「まだまだ来ないよなぁ、あの人ガサツだから」
シンジは写真に写る女性を見ながら溜息をついた。
待ち合わせに時間から既に30分は経っている。
「仕方ないか、自分で行くか」
近くにあった50ccのバイクに近づいた
「ラッキー!鍵が付いてる、よし行くか」
シートに座りキーを回す、エンジンが付くとスロットルを回し少年はこの場から去っていった。
そのころ写真に写っていた女性[葛城 ミサト]はまだ布団の中にいた。