蒼き空への願い
□第拾話
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暗黒の支配する部屋。
ここは例のごとく老人達の集まる場所であった。
しかし、ここに居るのは老人達と一人の青年であった。
「第三使徒に引き続き第四の使徒」
「もはや、我々の持つ死海文書とは異なってきた」
「使徒の能力の変化、このままでは我々の望みは叶わない」
「使徒のサンプルどころか、コアさえも手に入れることができない」
老人達は苦虫を潰したような表情で言った。
「だから、言ったでしょ。この事態は私たちを信用しなかったから起きたことですよ」
銀色の髪と金色の目を持つ青年はあざ笑うかのように言うとキールを見た。
「これで私たちのしたことは無駄では無くなった。そうでしょ?」
「・・・・あぁ、参号機の早期開発とフォースチルドレンの発見、賞賛に値する」
「クスッ、なら私からのお願いがあります」