蒼き空への願い
□第拾八話
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夏の暑い日差しが屋上を照らしコンクリートの所為か地面より数度暑く感じられる。
シンジは先日転校してきたリュウと供に屋上に来ていた。
「話しはなんだ?」
「加地さんのことだよ」
シンジは加地リョウジのことについて話をするために屋上に来たのだ。
加地は前界で真実を追い求め死んでいった。
ミサトが毎日のように泣いていたことは今でもシンジの心のなかに残っていた。
「・・・このままじゃ加地さんは死んでしまう」
「!!・・・そうか」
リュウは一瞬目を見開いたがすぐに何時もの表情に戻した。