蒼き空への願い
□第参話
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「でも、私達には希望があるわ・・・初号機とシンジ君」
それまでの恐怖を打ち消すようにミサトは顔を上げいった。
「そうね・・・・」
確かにあの力は凄いだろう。使徒はATフィールドを張らなかったがあのシンクロ率、操縦センス共に素人離れした動きをし、使徒を倒したのだ。しかし、それ以上に疑問も湧いてきた。
それを調べるために朝からキーボードを操っている。だが、その疑問を解決するようなものは見つからなかった。
「でも、変よね」
リツコはそういいミサトを見た。
「なにが?」
「漫画やアニメでしか見ることのない巨大兵器、使徒という巨大な生物との戦闘・・・・それにエヴァに臆せずに乗り、いとも簡単に使徒を葬った。・・・ただの中学生ができると思う?」
「・・・・できないと思うわ」
ミサトは腕を組んで言った。
そう、ただの中学生はある一部(ケンスケみたいな奴)を除いて急にエヴァに乗れと言われても乗るはずがない。死ぬかもしれないし、乗ったことや訓練もしていない、まして覚悟も決めていない少年は乗るはずがないからだ。
「そう、私は昔一度MAGIを使ってシンジ君がどんな反応を見せるかシュミレートしてみたの」