★過去の拍手録★

□銀時
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嘘つきは嫌いだ。
軽いのも嫌いだ。
甘いものも嫌い。
笑顔も嫌い。

能天気に笑う貴方が一番嫌い。


貴方の一番になれないあたしが一番


大嫌い。





「なー、なんでいっつも銀さんには笑ってくれないの?
なに?イマドキ、もうツンデレとか流行らないよ?
やっぱこうニコーっと笑ってる方が可愛いっつか、
接客業なんだから笑顔もサービスのウチだろコノヤロー」


このふわふわと銀色の髪を揺らす糖尿侍は
あたしの働くファミレスにパフェを食べにくる。

勿論、毎回必ずあたしにパフェを運ばせる。



「銀さん。
お客様は神様です・・・・なんて、
あんなのは都市伝説ですから。客は客。
クレーマー及び変態天パの糖尿野郎は客じゃなく、公害です」

「ちょ!公害って!!そこまでのレベルなの!?」


テーブルの上には空となったパフェの容器。


「食ったらさっさと払うモン払って帰れ」

ニッコリと笑ってテーブルに伝票を叩きつける。

「…もー。ツンデレも度が過ぎるとかわいくねーぞー?」
伝票をひらり‥と手に取りこちらをチラ見。

「チャラい糖尿野郎に可愛いなんざ思って貰わなくて結構。
・・早く帰って」

彼が座っていたテーブル席を片しながら冷たく言い放つ。

帰って。
来ないで。
顔も見たくない。

卑怯な貴方の事だ、
本気になったら逃げる癖に。
好きだと言ったらもう来ない癖に。


「卑怯者」

彼の大きな背中に小さくそう呟いた。





彼はまたきっとまたパフェを食べにくる。
そして勿論あたしにパフェを運ばせる。


あたしが本気になってしまうまでずっと


何度でも。














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拍手ありがとうございます!

しんどい話ですね(書いたのアンタだろ
本気になれば傷付くのが判ってる貴女と
本気になって欲しくてワザとチャラくしたり
しつこく口説いたり・・・。
でも決して自分からは告白しない。

断られて傷付きたくない同士の
面倒くさい人たちの話ですwww

またお名前付きでコメント頂けましたら
ブログで返信させて頂きます!

ぜひまたどうぞ!!


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