蜜処・参 【萬】

□君に誓う。
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君に誓う。
この強さも。
この愛も。
この剣も。
この翼も。


全て君の為だけに。



















「お疲れ様です、リヴァイ兵長」
「・・・もう仕事は終わりだ」
「お疲れ様です、リヴァイさん」

オレが少し不機嫌に眉を顰めれば
柔らかく眉尻を下げ笑った。

「晩御飯、少し待ってくださいね。
先にお風呂・・

「メシも風呂もイイ」


クリームシチューが入った鍋。
洒落た袋に入ったフランスパン。
大きなボウルに山盛りのサラダ。


夕食の柔らかい匂い。
後ろから抱きついた柔らかな背中。


「まだ・・そういう時間じゃ・・」
「・・シチューなら後でもう一回火にかけりゃいい」
「でもっ・・」
「ワガママ言わせろ」


引き寄せた体。
困惑と紅潮の色。


「兵士長さんでもワガママ言うんですね」

嬉しそうな笑顔に誘われるように
口角の上がった頬に唇を這わせた。

「ふふっ、可愛い兵長さん・・」

少し色濃い唇。
柔らかな腕。
暖かな胸元。
なだらかにカーブを描く腰。

ゆっくり全てを愛しみながら
優しく口付けながら

「…聞いてくれんだろ?」と上目使えば



「とってもズルい兵士長さん・・」


と笑って、口づけを落としてくる。





溶けていきそうな
落ちていくような
交わっていくような



「お前がいれば・・俺は・・・・」


















君に誓う。
この想いを。
君に誓う。
この愛を。
君に誓う。
この力を。
君に誓う。



君だけのモノだと。



君は誓ってくれる。
俺だけの君だと。



俺達は誓い合う。
俺達は互いのものだと。



























-------------------とぅるーLOVE。
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