ぶっく
□はにー、はにー
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「光ー…」
「……」
「光ってば…」
「……」
え?なに?シカト?
新手の嫌がらせ?
読んでも返事をしなければ、此方を見てくれない光に段々と苛立ちなんとか振り向かせようとちょっかいをかけてみる。
わしゃわしゃと髪を乱暴に撫でれば殴られた。
痛い…一応彼女なんだぞコラ。
「ひーかーるーくーん!!」
「黙れや不細工」
「…な…!!」
ズバンっと言われた言葉にかなりのショックを受ける。彼女に向かって不細工とか言うなんて…。
お姉さん傷付いたぞ
だけど本当のことだから言い返せない…
私は綺麗じゃないけどさ…頑張ってるんだよ?
格好いい光と釣り合いたくて頑張ってるのに不細工とか…不細工とか…
「ありえなーい!!」
「…!?、なんやねん急に…うっさいわ阿呆」
迷惑そうに眉を寄せる光をギッと睨み付けていれば丁度白石先輩がやってきた。
そういやここ部室だった…
「また喧嘩したん?自分ら飽きへんなぁ」
苦笑いしながら私と光を交互に目をやる。