〜scramble〜

□〜scramble〜
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「あー…憂鬱……」



王子は溜め息をつけば頭を抱えた


今日は天使第一部隊に行く

すでにあの事≠ノついては伝言済みだ


そのため、天使達はきっと…




そう考えるとさらに王子の頭痛は激しくなった



そうしている内に………





【天使第一部隊本部】




「やみやみぃ…入りたくない…」



扉の前で王子は唸る

闇猫も実際に会った事は無いらしいが噂で聞く限り…個性的な天使達が集まっているらしい



2人は扉の前でどうしようかと悩んでいた



悩んだってどちらにしろ入らなければならないが………



少しの沈黙が続く


しかし、その沈黙を破るように扉の中から2人の女の子の声が聞こえた




『王子達遅くなーい?』



「煤c……み、やびの…声」



『だねー、早く苛めたいんだけど』



「這煤c……兎、幻…月……」



2人の少女、みやびと兎幻月は王子達…特に王子の到着を待ちわびているようだった




「王子、呼んでるぞ」



闇猫は扉を指差して鼻で笑った




「笑うなし!!」



そう大声で怒鳴った



バタバタバタッと走る足音が聞こえる



王子はしまった≠ニ思ったがもう遅い…



バンッと勢い良く扉が開けばみやびと兎幻月が飛び付いてきた





「王子ぃぃいっ!!」



「遅いよ王子っ!」



闇猫はスーッと気付かれないように中へ入っていった



「みやびっ…兎幻月…お、おもっ…」




「「あ…」」



それもそうだ

2人とも王子にしがみつき体重をかけているのだから



「ごめーん王子☆」



「今日も可愛いね!」




「可愛い言うな!!」



「「照れてる〜♪」」



2人は気が合っているのか凄く仲が良い



そのためか好きなものも同じ





可愛いもの



王子は2人からツンデレと言われ可愛いとよくからかわれているのだ



「……てかやみやみどこ行った」



「王子ってばホント闇猫好きだよねー?」



「バッ…ちげぇーし!!」



かぁぁっと顔を赤らめ怒鳴る



みやびと兎幻月は顔を見合わせ…



(ぷまいよ、この子)



(うん、うまうまだね…)



心の中で会話した((笑←←




一方そのころ…



「野球しようぜ!」



「ファイ、遊んでる暇はねーぞ」



「ケチケチすんなよノクー♪」



ファイとノクティスが話をしていた時



「何話してんだ?」



闇猫が入ってきた



「お!闇猫じゃん!」



「闇猫さん、ちはー」



伝言でちゃんと聞いているのかいないのか、2人はのんたらとお菓子を食べながら話していた



野球の話、サッカーの話など、男の子らしい話を楽しんでいる



そんな話ばかりしているが大丈夫なのだろうか…




はぁ…と闇猫は溜め息をついた



その時



「闇猫さん…?」



「ん、aoi?」



ひょこっと現れたのはaoi

心配そうな顔をして近付いてきた



「神の書に結界が張られてるって…大丈夫なんですか…?」




あぁ…ちゃんと伝言は伝わっているようだな



伝わっている事を確信した闇猫はホッと胸を撫で下ろした



「あぁ、大丈夫だ。きっと結界を破ってみせる。」



力強いその言葉にaoiは安心したように微笑んだ



ファイ、ノクティスは三つ、バキュラと合流し、またサッカーの話やらなんやら雑談を楽しんでいた



が、バキュラから




「今、その話しなきゃいけないんですか?」




つっこまれていた

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