〜scramble〜
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やっと始まった護衛部隊会議
「えーと、進行は俺、三つが務めさせていただきますー」
三つはホワイトボードの前に立ち、闇猫と王子はその横の椅子に座っている
その他の天使は三つの方を向いて椅子に座る形となっていた
「あー…えーと、今回の仕事は神の書を持つ男の子、零翔を護衛する事。」
三つは皆に詳しく説明していく
皆は静かに耳を傾けた
が恐れていた事が起こった
「闇さん!!」
勢い良く扉を開けたのは王乃
見るからに良い報告ではなさそうだ
息を切らし、焦っていた
「どうしたんだ?」
「零翔がっ…逃げ出した!!」
「………やはり、か」
闇猫は分かっていたかのように溜め息をつけば呟いた
天使に今からの行動を伝えようと立ち上がった
その時
王子が勢い良く立ち上がり天使に言った
「ほーら護衛部隊初仕事だぜ?零翔を見つけ次第、無傷で連れてこい」
天使は天使でも第一部隊は何を仕出かすか分からない
だからこそ王子は「無傷」を強調して命令を下す
《了解》
天使は零翔を探しに散らばった
「……王子もやるじゃん」
台詞を取られてしまった闇猫は少し落ち込むところもあったが、それよりも楽しげにフッと微笑んだ
「ししっ♪当たり前じゃん?だって俺、王子だもん♪」
「はいはいwさ、俺らも探しに行くよ」
闇猫と王子も零翔を探しに向かった
−−−−−−−−−−−−
「………っはぁ…はぁ…ここまで来れば…」
零翔は息を切らしながらも森の中を走っていたが途中で切り株を見つけ、そこに座り込んだ
その時…その空の上では
「あれー?こんな所にお宝が」
「どこどこ!?」
「……神の元を離れてくるなんて…バカだな」
「まぁまぁ、良いじゃない?神の書が手に入るんだから」
「ここは一気に行っとく?」
「いやぁ、俺帰る。バカの相手は面倒。」
「ちょ!霧亜ひどーい!」
「じゃあ俺も帰るーっ」
「一気に行っとく?ってやる気満々だったじゃん!?くるー!!」
霧亜と繰々崎はそそくさと帰っていった
「……2人ともひどい」
「ま、まぁ…怪良…俺らだけでもあのお宝は掴めるよ?」
「こーどぉぉおっ…よし!頑張ろ!ね、銃器士も!」
パッと銃器士に顔を向けた、が
い な い
ちょいちょい、とこーどRから肩をつつかれた
怪良がくるっとこーどRに向き直すと、こーどRが帰る方向を指さし
「銃器士は…2人に混ざって帰ってったよ」
「なっ、ちょっ……えぇぇ!?」
怪良はブーイングしていたが既に3人は帰っている
ブーイングはやめ、目の前のお宝を掴むのに頭を切り換える事に決めた
フワッと零翔の前に舞い降りると、零翔はビクッと反応し逃げようとした
しかしそれはこーどRによって阻止されてしまう
「逃げようたって、そうはいかないよ?」
「……っ!!は、はなっ…」
じたばたと暴れていると
「その手、離してくれる?」
声が白い羽と共に舞い落ちてきた
「天使ちゃんご登場〜ってか?」
「あっはwしかも2人!!丁度良い玩具だね!早速遊ぼうか、こーちゃん」
「こーちゃん言うなww」
怪良、こーどRは余裕たっぷりに天使の2人を挑発した
怪良、こーどRはまだ知らない
天使はけして皆が皆おおらかで優しいとは限らない…と
「あんな事言ってますよ、みやびさん」
「どうしてやろっかぁ?aoi」
みやびとaoiはくすくすと笑った
「aoiを怒らせるなんて、あんた達、ついてないわ………aoi、好きなように動いて良いよ、今日出された命令は……」
────零翔は¥摯tけずに連れ帰る事…─────。