〜scramble〜
□〜scramble〜
1ページ/1ページ
−こーどRと來竹桃−
〜明かされた秘密〜
番☆外☆編←
では、どーぞ
――――――――――――――――――――――――
「怪良、すまん…」
「こーどR?」
天使達と戦いボロボロになったこーどRは怪良に肩を貸して貰っていた
あの時…神の使いが来たと分からなかったら俺らは確実に死んでただろう
どうしてあの時あの神の使いは風なんか………すぐに神の使いが来たと分かった…あの風を出さなければ俺らを仕留められたはず…
それが、神の使い、って事なのか
こーどRはフッと微笑みを浮かべた
「ごめんな。俺が油断しなかったらあの天使には勝っていたかもしれないのに…」
「大丈夫だって!臨也ときょーちゃんが何とかしてくれるって!」
ピクッ―――――――
「臨也と…きょーちゃん…」
こーどRはそれが嫌だった。同じ悪魔なのにどうして臨也ときょーちゃんは違うのか…?
悪魔だって天使と同じ様に羽が変形することはない。なのに、臨也ときょーちゃんは変形するのだ。
俺は…彼女≠謔閧燻繧「んだ…
−−−−−−−−−−−
「おかえりー…って、こーどR!?」
出迎えてくれたのは來竹桃だった
大丈夫?
どうしたの?
手当てしてあげる!
彼女はすごく優しいと思う。それは臨也もなんだけど、その2人だけで他の悪魔は
舐めときゃ治るだろ
怪良の力を使えばいい
寿命が縮むだけだろ
なんて…
わかっている
それが悪魔なのだ
俺だってそうしてきた
だからこの2人は…何かが違うと思っていた
「大丈夫?もうすぐ終わるからまってて」
手当てしてくれている來竹桃はまるで天使のようだった
まるでさっきいた天使達みたい
戦うときは「悪魔」でも、仲間が傷ついていればまるで「天使」のように穏やかだ
昔、悪魔と神が恋に落ち、悪魔の羽をもった天使のような子が生まれた≠ニ聞いたことがある
その神はもう代を渡してしまいいないらしいが、2人、そういう子を生んだという…
もしかしたら…
ぐるぐると考えているうちに手当ては終わって、來竹桃が額を拭っていた
「ふー、終わったぁ♪もう大丈夫だよ!」
「ありがとう、きょーちゃん」
神、と言う単語がこーどRの脳内を支配してゆく
まさか…ね
なんて思っても気になるのは本当だ。こーどRは我慢できずに來竹桃に問いかけた
「ねぇ、きょーちゃん…」
「ん?」
「君は…いや、君らは、神から生まれたと言う悪魔なのか…?」
來竹桃は驚きを隠せないでいた
「へっ…?や、だなぁ…、私が…?」
自分が神の子と気づかれ、嫌われることを恐れているのか小さく震えている
今にも泣き出しそうだ
俺はそんなきょーちゃんが可愛く思えて引き寄せれば優しく抱き締めた
「……っこー…」
「黙って…」
そう言って頭を撫でてやれば啜り泣く声が聞こえてきた
小刻みに体が震え、徐々に俺の服を濡らしていった
「…きょーちゃんは神の子だったんだね…それは、臨也もだよね?兄妹だったんだ…」
來竹桃は小さく首を縦に振った
ずっとずっと恐れていたんだろう。バレてしまうことを…悪魔から…仲間から…外されてしまう事を…長い間ずっと…
きょーちゃんがいつも臨也のそばにいるのはそのためか、と気付いたこーどRは來竹桃に囁く
「好きだよ、きょーちゃん」
「……こーどR…っ」
「いつも臨也と居て…凄く寂しかった。これからは俺のとこに来てね?」
「うん…っ、ベタベタに甘えるんだから…覚悟しといてねっ…!」
分かってる、そう呟けば軽く頭を撫でた
「…っ〜〜〜…………っ///」
照れてる照れてる
俺は意外にSなのかもしれないと思った
顔を真っ赤にして照れている彼女を見て、もっともっと苛めたいと思うんだから
俺は他の人にそう思った事はない
俺は思っているよりきょーちゃんの事が好きみたいだな
クスリとこーどRは笑った
「な、なんで笑ってるの…///」
「んーん、べーつにー?」