〜scramble〜

□〜scramble〜
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−こーどRと來竹桃−
〜明かされた秘密〜

番☆外☆編←


では、どーぞ


――――――――――――――――――――――――


「怪良、すまん…」



「こーどR?」



天使達と戦いボロボロになったこーどRは怪良に肩を貸して貰っていた



あの時…神の使いが来たと分からなかったら俺らは確実に死んでただろう



どうしてあの時あの神の使いは風なんか………すぐに神の使いが来たと分かった…あの風を出さなければ俺らを仕留められたはず…




それが、神の使い、って事なのか


こーどRはフッと微笑みを浮かべた



「ごめんな。俺が油断しなかったらあの天使には勝っていたかもしれないのに…」


「大丈夫だって!臨也ときょーちゃんが何とかしてくれるって!」



ピクッ―――――――



「臨也と…きょーちゃん…」


こーどRはそれが嫌だった。同じ悪魔なのにどうして臨也ときょーちゃんは違うのか…?


悪魔だって天使と同じ様に羽が変形することはない。なのに、臨也ときょーちゃんは変形するのだ。



俺は…彼女≠謔閧燻繧「んだ…


−−−−−−−−−−−



「おかえりー…って、こーどR!?」


出迎えてくれたのは來竹桃だった



大丈夫?

どうしたの?

手当てしてあげる!




彼女はすごく優しいと思う。それは臨也もなんだけど、その2人だけで他の悪魔は



舐めときゃ治るだろ

怪良の力を使えばいい
寿命が縮むだけだろ



なんて…
わかっている

それが悪魔なのだ
俺だってそうしてきた

だからこの2人は…何かが違うと思っていた



「大丈夫?もうすぐ終わるからまってて」


手当てしてくれている來竹桃はまるで天使のようだった



まるでさっきいた天使達みたい


戦うときは「悪魔」でも、仲間が傷ついていればまるで「天使」のように穏やかだ



昔、悪魔と神が恋に落ち、悪魔の羽をもった天使のような子が生まれた≠ニ聞いたことがある



その神はもう代を渡してしまいいないらしいが、2人、そういう子を生んだという…



もしかしたら…



ぐるぐると考えているうちに手当ては終わって、來竹桃が額を拭っていた



「ふー、終わったぁ♪もう大丈夫だよ!」



「ありがとう、きょーちゃん」



神、と言う単語がこーどRの脳内を支配してゆく



まさか…ね


なんて思っても気になるのは本当だ。こーどRは我慢できずに來竹桃に問いかけた



「ねぇ、きょーちゃん…」


「ん?」


「君は…いや、君らは、神から生まれたと言う悪魔なのか…?」



來竹桃は驚きを隠せないでいた


「へっ…?や、だなぁ…、私が…?」



自分が神の子と気づかれ、嫌われることを恐れているのか小さく震えている



今にも泣き出しそうだ


俺はそんなきょーちゃんが可愛く思えて引き寄せれば優しく抱き締めた



「……っこー…」


「黙って…」


そう言って頭を撫でてやれば啜り泣く声が聞こえてきた


小刻みに体が震え、徐々に俺の服を濡らしていった



「…きょーちゃんは神の子だったんだね…それは、臨也もだよね?兄妹だったんだ…」



來竹桃は小さく首を縦に振った


ずっとずっと恐れていたんだろう。バレてしまうことを…悪魔から…仲間から…外されてしまう事を…長い間ずっと…



きょーちゃんがいつも臨也のそばにいるのはそのためか、と気付いたこーどRは來竹桃に囁く



「好きだよ、きょーちゃん」


「……こーどR…っ」



「いつも臨也と居て…凄く寂しかった。これからは俺のとこに来てね?」


「うん…っ、ベタベタに甘えるんだから…覚悟しといてねっ…!」



分かってる、そう呟けば軽く頭を撫でた


「…っ〜〜〜…………っ///」


照れてる照れてる

俺は意外にSなのかもしれないと思った


顔を真っ赤にして照れている彼女を見て、もっともっと苛めたいと思うんだから


俺は他の人にそう思った事はない



俺は思っているよりきょーちゃんの事が好きみたいだな



クスリとこーどRは笑った


「な、なんで笑ってるの…///」


「んーん、べーつにー?」

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