〜scramble〜

□〜scramble〜
1ページ/1ページ

「な…に…?」


目の前にいるのは…本当にあの蒼神弥なのか…?

冷酷なこの目…。
今にも気だけで殺されてしまいそうだ


「ふふっ、蒼神弥さんは気付いたんです、貴方達じゃ信じられないと。」

ぱんだは天使、神の使いを見つめてニヤリと微笑みを浮かべる


「そんなっ…蒼神…っぐぁ!」


突如、王乃が吹き飛んだ


「おーちゃんっ!!」


みやび、クライシスが王乃に駆け寄った。今、何が起こった…?


王乃は起き上がると咳き込みながら蒼神弥を見つめる…


「あぁ、もう…負けたんだな…。神は悪魔に。」


三葉はボソリと呟く
aoiはニコッと笑えば…



「負け犬はぐちゃぐちゃにしていいんですよねっ♪」


「……やれるものならな」


霧亜はバッと前へ出た
そして…




「殺したくてうずうずしてるんだ…」


ポタリ…と頬に水…。
徐々に量を増し…サー…っと降り注ぐ。


瞬間…


ぐわんっ――――…



「………っ!?」


目の前が真っ暗になる…
そうか…これは…、特性っ…!!


雨はaoiの所にしか降っていない…。羽を雨化してaoiに降らせているのだろう。


だが、aoiの体力が持てば雨は好都合…



「この私が…これっぽっちの雨で負けるわけない!!」


バチッ…と羽から電気を生成…


「私は…」


皆がついてる…
皆が、守らなきゃいけない仲間がいる…


「いける…っ!!」


息が荒くなっている…。体力が異常な速さで減少していく中、真逆に決断だけが大きくなっていく。


その決断に気づいたのは…



「…っやめろ!aoi!!」


ノクティスが叫ぶ

「私は…一人でも多く…」



(たとえ私の身体が滅ぼうとも…)


「悪魔を殺す!!…」


<<放 電>>


aoiが叫ぶ…
すると、aoiの羽から大量の電気が放散され、霧亜の雨に絡み付き、周りに飛び散らせた


攻撃+鎮静


組み合わされた攻撃は悪魔に大ダメージを与えた


「うぁっ…、くっ…なにっ!?力が…っ」


繰々崎に飛び散った雨が肌を焼く


「うわっ…!!…チッ、ふざけるな!!」


霧亜はバッと両手を広げると羽を集め…水のボールのようなものを作る


人、一人入るくらいの…



「………なっ」


その水球はaoiに向かって飛んでくる。体力は限界…。


まだ一人も悪魔を殺していない


(あぁ…一人くらい、)


ふっと目をつむる
すると…


「一人くらいは、殺さなきゃね…」


【香電】


小さく呟く
くるっと天使の方を向くと…



「さよなら…ありがとう、皆さん大好きですっ…」


aoiの目から溢れ出たのは、悲しみの涙か?それとも…



ぽちゃんッ…



「aoi――――――――ッ!!!!」


水球に包まれたaoiはそのまま動かなくなった…。aoiの小さな微笑み…、きっと今、楽しい思い出を巡らせているのではないだろうか、、優しい微笑みだ。



「aoi…」


みやびはホロリと涙を溢した

フッ――……と殺気が背中に突き刺さる。


「…っ!?」


バッと避ければ後ろには…


「この間はごめんね?」


「あんたは…氷の…」


そこにはこーどR…。
そして…もう一人…。



「あんた、一人じゃ戦えないの?」


「そうなんだ、だって一人じゃ殺しを楽しめないじゃない?複数で一人をいたぶって殺すの…楽しいんだよ?」


「…………っクズが!!」


羽を散らばらせ、炎を浮かせる…するともう一人が口を開いた


「やっほ、俺、繰々崎っての。宜しくね、死んでくれる?」


フワリと、真っ白な雪が…
真っ黒な彼の周りに降る

まるで、守るように…



「答えないの?じゃあ、死んでくれるんだよね」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ