〜scramble〜
□〜scramble〜
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「な…に…?」
目の前にいるのは…本当にあの蒼神弥なのか…?
冷酷なこの目…。
今にも気だけで殺されてしまいそうだ
「ふふっ、蒼神弥さんは気付いたんです、貴方達じゃ信じられないと。」
ぱんだは天使、神の使いを見つめてニヤリと微笑みを浮かべる
「そんなっ…蒼神…っぐぁ!」
突如、王乃が吹き飛んだ
「おーちゃんっ!!」
みやび、クライシスが王乃に駆け寄った。今、何が起こった…?
王乃は起き上がると咳き込みながら蒼神弥を見つめる…
「あぁ、もう…負けたんだな…。神は悪魔に。」
三葉はボソリと呟く
aoiはニコッと笑えば…
「負け犬はぐちゃぐちゃにしていいんですよねっ♪」
「……やれるものならな」
霧亜はバッと前へ出た
そして…
「殺したくてうずうずしてるんだ…」
ポタリ…と頬に水…。
徐々に量を増し…サー…っと降り注ぐ。
瞬間…
ぐわんっ――――…
「………っ!?」
目の前が真っ暗になる…
そうか…これは…、特性っ…!!
雨はaoiの所にしか降っていない…。羽を雨化してaoiに降らせているのだろう。
だが、aoiの体力が持てば雨は好都合…
「この私が…これっぽっちの雨で負けるわけない!!」
バチッ…と羽から電気を生成…
「私は…」
皆がついてる…
皆が、守らなきゃいけない仲間がいる…
「いける…っ!!」
息が荒くなっている…。体力が異常な速さで減少していく中、真逆に決断だけが大きくなっていく。
その決断に気づいたのは…
「…っやめろ!aoi!!」
ノクティスが叫ぶ
「私は…一人でも多く…」
(たとえ私の身体が滅ぼうとも…)
「悪魔を殺す!!…」
<<放 電>>
aoiが叫ぶ…
すると、aoiの羽から大量の電気が放散され、霧亜の雨に絡み付き、周りに飛び散らせた
攻撃+鎮静
組み合わされた攻撃は悪魔に大ダメージを与えた
「うぁっ…、くっ…なにっ!?力が…っ」
繰々崎に飛び散った雨が肌を焼く
「うわっ…!!…チッ、ふざけるな!!」
霧亜はバッと両手を広げると羽を集め…水のボールのようなものを作る
人、一人入るくらいの…
「………なっ」
その水球はaoiに向かって飛んでくる。体力は限界…。
まだ一人も悪魔を殺していない
(あぁ…一人くらい、)
ふっと目をつむる
すると…
「一人くらいは、殺さなきゃね…」
【香電】
小さく呟く
くるっと天使の方を向くと…
「さよなら…ありがとう、皆さん大好きですっ…」
aoiの目から溢れ出たのは、悲しみの涙か?それとも…
ぽちゃんッ…
「aoi――――――――ッ!!!!」
水球に包まれたaoiはそのまま動かなくなった…。aoiの小さな微笑み…、きっと今、楽しい思い出を巡らせているのではないだろうか、、優しい微笑みだ。
「aoi…」
みやびはホロリと涙を溢した
フッ――……と殺気が背中に突き刺さる。
「…っ!?」
バッと避ければ後ろには…
「この間はごめんね?」
「あんたは…氷の…」
そこにはこーどR…。
そして…もう一人…。
「あんた、一人じゃ戦えないの?」
「そうなんだ、だって一人じゃ殺しを楽しめないじゃない?複数で一人をいたぶって殺すの…楽しいんだよ?」
「…………っクズが!!」
羽を散らばらせ、炎を浮かせる…するともう一人が口を開いた
「やっほ、俺、繰々崎っての。宜しくね、死んでくれる?」
フワリと、真っ白な雪が…
真っ黒な彼の周りに降る
まるで、守るように…
「答えないの?じゃあ、死んでくれるんだよね」