〜scramble〜

□〜scramble〜
1ページ/1ページ



キンッ…―――ザクッ―…


弾丸が弾かれる音と…
ナイフが地面に突き刺さる音が聞こえた。


「なかなかやりますね」


「うししっ…馬鹿にすんなしっwww」


ふわっと何百というナイフが浮かびあがり、ぱんだの方を向いている。


くぃっと手を動かす。
すると、何百のナイフの一部がぱんだに向かい、またそれを繰り返す。

次々に向かってくるナイフにぱんだは舌打ちし、


「まるで、嵐ですね」

「良い例えだ♪」


残りを一気に投げた


「…っ!!」


ピッとナイフが頬に傷付ける


「……ムカつく」


「…は?」



ぽつりとぱんだが呟く。
すると、冷たい風が吹いてきた…。



フワッ…と頬を湿らせたのは



「雪…?」


ふわりふわりと舞い落ちてくる…しんしんと降り始めた雪は次第に強くなっていく。



「許しませんよ、王子」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「……残してくれた力?何それ?」


繰々崎は頭上に「?」を浮かべ、首を傾げる。


「今に分かるわ」


バラッと羽をバラバラに散らす…。その1つが霧亜の足についた…


その刹那…――――




ドオォォオンッ――


「!?」


繰々崎とこーどRは目を疑う。
それもそのはず…目の前で…霧亜が爆発したのだから…


「一見、炎と雷は相性が良くも悪くも見える。けど、少し技を考えると…ああなるの。」



【香電】……あれは…。
電気の「香り」を敵に吸わせること。
そこに炎をあてると、何かの反発を起こし


爆発する


「これは敵にしか当たらないの。一人は殺した。私の目標は…」





【全ての悪魔をこの手で殺すことよ】






「みーやび」


「……!兎幻月…。」


後ろから来れば、ひょこりと顔を出した。そして手を差し伸べる。



「…一人じゃないよ」


「……っうん」


差し伸べられた手を握る


「さ、いくよ」



ファイの掛け声で、天使は一つの目標に目を向けた


「これで皆が助かるなら…」


「俺たちの【裏】を見せ付けるまでだ!」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ