〜scramble〜
□〜scramble〜
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キンッ…―――ザクッ―…
弾丸が弾かれる音と…
ナイフが地面に突き刺さる音が聞こえた。
「なかなかやりますね」
「うししっ…馬鹿にすんなしっwww」
ふわっと何百というナイフが浮かびあがり、ぱんだの方を向いている。
くぃっと手を動かす。
すると、何百のナイフの一部がぱんだに向かい、またそれを繰り返す。
次々に向かってくるナイフにぱんだは舌打ちし、
「まるで、嵐ですね」
「良い例えだ♪」
残りを一気に投げた
「…っ!!」
ピッとナイフが頬に傷付ける
「……ムカつく」
「…は?」
ぽつりとぱんだが呟く。
すると、冷たい風が吹いてきた…。
フワッ…と頬を湿らせたのは
「雪…?」
ふわりふわりと舞い落ちてくる…しんしんと降り始めた雪は次第に強くなっていく。
「許しませんよ、王子」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「……残してくれた力?何それ?」
繰々崎は頭上に「?」を浮かべ、首を傾げる。
「今に分かるわ」
バラッと羽をバラバラに散らす…。その1つが霧亜の足についた…
その刹那…――――
ドオォォオンッ――
「!?」
繰々崎とこーどRは目を疑う。
それもそのはず…目の前で…霧亜が爆発したのだから…
「一見、炎と雷は相性が良くも悪くも見える。けど、少し技を考えると…ああなるの。」
【香電】……あれは…。
電気の「香り」を敵に吸わせること。
そこに炎をあてると、何かの反発を起こし
爆発する
「これは敵にしか当たらないの。一人は殺した。私の目標は…」
【全ての悪魔をこの手で殺すことよ】
「みーやび」
「……!兎幻月…。」
後ろから来れば、ひょこりと顔を出した。そして手を差し伸べる。
「…一人じゃないよ」
「……っうん」
差し伸べられた手を握る
「さ、いくよ」
ファイの掛け声で、天使は一つの目標に目を向けた
「これで皆が助かるなら…」
「俺たちの【裏】を見せ付けるまでだ!」