小説(ラハフロ以外)
□誰が為に鐘は鳴る
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あたしってば、何やってんだろ!?
あたしらしくない。
こんなの、全然あたしらしくない。
「今までのあたしだったら・・・」
考えを巡らせる。
うん、きっと、こうする。
あたしは、エトワールを取り出し、殿下に銃口を向けた。
「殿下、覚悟―――!!!」
チュドォォォォ―――ン!!
「うわぁぁぁぁぁぁッッ!!」
城中に、殿下の絶叫が響き渡った。
続いて、武器が合わさる音。
「エトナーッ。きっさまー!!」
「油断してる方が悪いんですよ!!」
一方。
食堂では。
フロンとプリニーたちが、爆音と悲鳴をB.G.M.に午後のお茶を飲んでいた。
「平和ですねえ」
「そうっスねー」
爆音が上がるたびに、天井の埃がパラパラと落ちてくる。
それを軽く払いながら、フロンはのんびりお茶をすすった。
一方、エトナは、魔剣良綱を振り上げて追っかけてくるラハールから逃げ回っていた。
今までモヤモヤしたものが、馬鹿馬鹿しいほどスッキリしてしまった。
最近、調子悪かったけど。
やっぱり、殿下とあたしは、いつも通り。
こういう関係が一番なのかもネ☆