CP ｰotherｰ
□They know HOW TO DISMANTLE
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悪くてエメラルドの島の中、良くて日没の国。
「商業的なメディアに取り込まれろ、ってさ」
「悪い、意味が分からん」
「アルバム出さないかだって」
ボノが言い直した途端、３人の歓声が部屋中に響いた。
「有名になったなぁ、俺らも」
「その範囲はまだ酷く狭いけどな。僕は賛成だよ、ボノ」
少し顔付きが大人びてきたラリーが手を上げて笑った。
「エッジ、お前は？」
ボノがラリーの横の、少し顔の長い男に振る。
「良いんじゃないかな。シングル２枚でここまで名が知れる様になったんだ。そろそろ世界に出よう」
「俺も賛成。バンド始めた頃から思ってたけどさ、ボノの歌は世界中に飛ばすべきだよ。なるべく早くね」
エッジの横に居たアダムは頷いて答えた。
「よし、全会一致。レーベルに電話するよ」
昔はまだポールと呼ばれていた男は、嬉しそうに立ち上がった。
望む事を許されるのなら、世界へ。