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□if 第3章『夢心地』
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ちょっと笑顔をふりまいてちやほやすればすぐに尻尾を振ってついてくるハニー達。
偽善者の集まりの、ロイドとその仲間達。
クルシスとレネゲード。
教会と王室。
世界。
何もかもがどうでもいい。
俺様が夢中になれるくらいの女なんて見たことがないし、ロイドの正義ごっこに付き合うのももう飽きた。
なーんかいい暇潰しはないかなーっと…。
そんなことを考えていたらいいもの発見。
ロイドとしいな。
へぇー。
あいつらこんな真夜中に密会とはな…ロイドくんも見かけによらずやるねぇ。
これはもう壊してやるしかないでしょーよ。
第三章 『夢心地』
「なーしいな?お前、ロイドとコレットちゃんが付き合ってるの、知ってっか?」
「え?」
いかにもって感じで焦ってるねー。
さぁしいな、これからどうする?
「あ…あぁ…。コレットに聞いたよ。いつも嬉しそうにロイドの話してる。それが何か…。」
「あー知ってんだ?でもお前、いつもみんなが寝静まった頃にロイドに会いに行ってるよな。」
さぁ、どんな言い訳をしてくれるのかな?
まぁお子様なロイドと奥手すぎるしいなのことだから、人に言えないような『ナニ』かをしてたわけではないだろう。
でもこいつら真面目すぎるからな。
ただそれだけだって悪いことだって思ってるだろう。
実際には何もしていなくても、恋愛感情があって悪いことだと認識しながら会っていたのは今のしいなの顔を見れば一目瞭然だしな。
「は…はぁ?何のこと?あたしがそんなことしてるわけないじゃないか。コレットと見間違えたんじゃないのかい?それかアンタが寝ぼけたか。」
しいなの、あまりの動揺っぷりに笑いを堪えるのが大変だった。