Odai
□ハニー(ゼロしい)
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今日はやけに布団が暖かいと思ったんだ。
まるで湯たんぽでも入っているかのようなぬくもり。
「…ふぁぁあ……。」
そもそも、コトの発端は今から10分程前。
たまたまいつもより早く目が覚めてしまって。
まだ起きるには早すぎる時間だったから、もう一眠りしてやろうと思い寝返りをうった。
そうしたら、右側にやわらかい感触。
「……。」
「………えっ…?」
布団じゃない。
恐る恐る布団をめくった。
「……しっ…!しししーなぁ?!」
そう、この湯たんぽのようなぬくもりの正体はしいなだった。
しかし何で…?
いや、そんなのは愚問だ。
俺の布団だとわかっていてあえて入ってきてくれたなら、それはとても嬉しい。
しかし天と地が引っ繰り返ってもそれはない。
悲しいことに。
大方夜中にトイレにでも行って、寝呆けたついでに間違えて俺の布団に潜り込んだんだろうな。