オリジナル小説
□昔々のおはなし 5
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「・・あの後、コレでもかって位暴れたよな」
「『逃がしました』って国民に言えなくなった国王が、この島を寄越した時の鴉はカッコよかったぜ?」
『条件は3つ。歴史からも書物からも私達の事は消去すること。その島の事を地図から消す事。絶対に私達に関わらない事。コレが守れるなら、私達は死んであげる』
「この島の有様見たら、あのデブ王ひっくり返るだろうな」
初めてこの地に足を踏み入れたとき、草木一つ生えていない丸裸の土地がただ広がるばかりだった。
「・・おばあちゃん。元気かなぁ」
「あの婆さんが死ぬわきゃねえよ」