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□ミスコン
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「神田、ちょっといいかな?」
突然部屋に訪ねてきたリナリーの手には何か紙が握られていた。
任務か何かの書類かと思い、何も聞かず部屋に招き入れたのが間違いだった。
『ミスコン』
「………悪いがもう一度言ってくれ」
部屋を訪ねてきた幼馴染みの言葉に、聞き間違いでは無いかと自分の耳を疑った。
否、寧ろ聞き間違いであって欲しい…
「だ・か・ら、神田にこれに参加して欲しいのよ」
そう言って、リナリーは1枚の紙を差し出してきた。
神田はその紙をみて、先の言葉が聞き間違いで無かったことを思い知らされる。
『♂のミスコン』
手渡された紙にはそう書かれていた。
「勿論参加してくれるよねvV」
有無を言わせぬ笑顔で彼女は言った。