血の保管場所
□恐れ
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二回目にあの店に行ってから数日後のことである
彼女はいつもどうり学校に行っていた
普通に学校に行き普通に授業を受けていた
・・・それはお昼休みに彼女がトイレに行ったときだった
個室に入った
暫くするとドアが開いた音がした
誰かが入ってきたのだろうか
足音がなく開いた音だけが聞こえた
「・・・・・・・」
なぜか怖くて息を潜めていた
するとコンコンと戸がたたかれた
ほかに開いているトイレがあるはずなのに
なぜかわからずコンコンと戸をたたいた
がコンコンコンコンと戸はたたかれ続ける
「入ってますよ・・・」
といっても戸はたたかれ続けた
どんどん彼女の恐怖心がつのっていく
戸をたたく音は終わりを知らないかのようになり続ける
怖くなり耳をふさいでいると不意に戸をたたく音がなくなった
彼女は安心して耳から手をのけ上を見上げた