祈りむなしく届かんことを
□『心』時に痛み時におどり
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〜二日目〜
「…ってなんだかんだ言ってモテるよね」
りつの友人と話していると,突然そんな話題が出てきた
「え?」
聞こえなかった所があったため聞き返す
「だからー月神君!なんだかんだ言ってモテるって話」
「あぁ…」
しつは気のない返事をした
「…りつって,この話のってこないよね」
「え…」
「いっつも月神君の話しするとぼけーっとしてるじゃん」
驚いた
りつはこういう話を,妨害すると思っていた
しつが,其の手の話をすると別の話にすり替えてくるから
「…」
「何?幼馴染みがモテてると,面白くないわけ?」
面白いわけがない
何が嬉しくて好きな人が,モテているなんて…
それは,りつも同じはずだ
「ふーん。面白くないわけね」
「っそんなこと…ない」
「…でも,よく考えると…そっかりつって月神君以外の人と付き合うし」
「そっそうだよ」
何度も頷く
「でも…何かあるじゃん!好きじゃないけど,モテてるてムカつく〜ってやつ」
…………全く違う
それこそ,関係ない
「そんなんじゃないよ。本当に」
「えぇ〜。つまんなーい」
そう言われた後,しつは眼できょうを探した
が,きょうの姿はなかった