祈りむなしく届かんことを
□それは絶望という名の
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前に聞いたことがあった
何故私から人を奪うのかと
りつは笑いながら
あんたを絶望に追い込むためだと言った
崩れていくんだ
全部が
りつに仕組まれた1つの爆弾で
簡単に
「失礼します」
ノックの後に聞こえた声
使用人が入ってきた
手におぼんを持っているのでご飯を持ってきたのだ
「おいておきます」
「はい」
机の上におぼんをのせた
失礼しましたと言い使用人が出ていく前に言った
「最近月経がこられていない様なので検査をと言われております」
「…解りました」
「では」
何度目だろうか?
検査は
また出来ていなければ
『使えない』
『早く殺した方がいい』
『だから双子しかも妹は…』
と思われるのだろうか
口では言わずとも目で解る
汚らわしい物を見る目
そんなに汚れているか
双子の妹は
いつか聞いた昔話
後神の初代の娘の話
私達と同じ双子
信じていたのはお前らのクセに
悪いと解れば手のひら返す
ふざけんな
風がふいた気がした
最大限まで不幸にしてやる