祈りむなしく届かんことを

□カミカゼ
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「では此処で失礼します」


「あ…はい」


しつは渡された荷物を抱えて頭を下げた


遠ざかる車を見てどうしてじょうが自分を逃がしたのか考えていた

じょうによって牢獄から出た後今まで知らなかった道を通って外に出た


そこには一台の車が停まっていた

乗れと言われて大人しくそれに従った


車に乗った後は身動きをとれず大人しくするしかなかった


車が留まったと思い顔を上げると留まったのはバス停だった


運転していた人が車を降りしつが座っていた方のドアにきてドアを開けた


誘導されるがまま車を降りた


そして行き場所を伝えられ荷物を渡されチケットと地図を渡された

そして今にいたる


(…取り敢えず行くかな)


自分が乗る列車の停留所に向かう

(こんなに人多いんだ)


向かう間にキョロキョロと周りを見ていた


「…え」


一瞬目に入ったもの


気のせいだと思う


否,思いたいのか


「………」


目があう


「しつ…」


「…きょ…う」



正解なんてない


あるのは間違いだけ
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