血の保管場所

□信じきれない現実
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かんがえこんでいると



「お客様?どうかなさいましたか」



と覗き込んできた



「大丈夫ですもう帰ります・・・」



彼女がかえろうとすると


「お待ち下さい」



彼女を引き止めた



そしてあるものを渡した



「・・・・なんですかこれ」



渡されたものをまじまじと見た



一見何の変哲もないゴム・・・



「かみをくくれと?」



確かにここにくるときはいつも髪を下ろしていた



彼は微笑んで


「いえもっておかれるだけで結構です」



何のためかと思ったが聞かずに店を出た



このとき・・・聞いておけばと後悔することになろうとはこのときの彼女は考えもしなかった



恐れ
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