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□なっちゃんに追いかけられる
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『ぎゃぁあぁぁぁ!!!』
皆さんこんにちわ。
私は今、この良いお天気の中。学園の周りを全力疾走しています。
え?何で走ってるかって?それは四ノ宮那月さんに全力で追いかけられてるからです。
「名無しちゃん止まって下さーい。」
『止まれませんよ!!止まったら那月さんに捕まっちゃうじゃないですか!!』
そう、捕まったらあの大きな那月さんに思いっきり抱き締められてしまう。
いや、別に嫌な訳じゃありませんよ?てかむしろ大歓迎ッス。
あの、ただ恥ずかしいんです。
「何で人が四足歩行から二足歩行になったか知ってますかー?」
『ゼェゼェ、知りませんよ!!あれじゃないですか?ただ進化しただけじゃないんですか!?』
「ブー。はずれです。正解は人を抱き締めたかったからです。」
『嘘だぁぁ!!!』
ぐ、苦しい。もう走れない、我が人生に一生の悔い無し…←
「わー名無しちゃん捕まえたー。ぎゅ」
『うぐぉ!!那月さん!!苦しい!苦しい!ギブッス!!ギブアップ!!!!』
ふふ、とか言いながら抱き締める腕の力を緩めてくれた。
「でも何でそんなに嫌がるんですか?」
『いやぁ、それはそのぉ、』
恥ずかしいからに決まってんだろぉおぉぉぉ!!
「僕のこと、嫌いですか?」
少し涙目でこっちを見てくる那月さん。
うぅ゙。そんな捨てられた子犬の様な目で私を見ないでぇぇ。
『いや、嫌いじゃなくてむしろ…』
「むしろ、何ですか?」
『っ!!好きです!!うわぁ!』
ぎゅぅぅぅーーー
「可愛いです!!名無しちゃん可愛過ぎです!!」
『うぎぎぎ、、だから苦しいですって!!ギブギブー!!!』
―――――――――――――――(ふふふ、もう離しませんよー。)
(離してえぇぇぇ)
↑ボカロの「二息歩行」聞いてたら浮かんだ。
なっちゃんに勝てる気がしない(´・ω・`)