Z logbook
□logU『differ 〜ここにいたい〜』
2ページ/10ページ
「紅音の姿で。」
「断る。」
「即答かよ。」
「当然だ。」
アホな提案を即効で拒否して、とてとてとダイニングを見て回る。
寝れそうなところはやはりない。
こうなったら奥の手か。
「しかたない、サンジここ開けてくれ。」
ドアの前にお座りして、サンジを振り返る。
「自分で開けろっつの。」
悄然と俯いて、尻尾をぱたりと落とす。
「しかたねーなー。」
呆れ気味に呟いてドアを開けてから、くるりと龍牙を振り返る。
「今度寝てくれよ♪」
「……。」
一瞬礼を言おうとした俺が馬鹿だった。
……ったく。
「変態。」
一言言い残して、ドアの隙間から外へ出た。
→