中編用

□T
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「船長!白ひげ海賊団です!」

「見ればわかるよι」

「逃げましょう!」



「…………。」




「何で黙るんですか!」



「……なんとなく?」

「逃げましょう!」

「でもさぁι」

「でももへったくれもありません!」

「逃げましょう!」




「…………あ。」




私の視線の先には、こっちを見る青い鳥。

見つかった。

飛んでいく鳥。



「The end。」

「何英語で言って、かっこつけてるんですか!」

「どうするんですか!」

「最悪の事態なんですよ!」



「……だよねぇ。」




私たちこれでも海賊なわけで。

白ひげはもちろん海賊なわけで。

さっきの青い鳥は、たぶんきっとおそらく不死鳥マルコなわけで。

イコール、The end。



さぁてと。



「船は何処に泊めてあったっけ?」

「白ひげの船がある場所より、数メートル西です。」

「見つかってんじゃん、その時点で。」

「逃げましょう。」

「いや、無理だろうにι」

「無理を何とかするのが船長です。」

「無茶苦茶言うなι」

「さぁ、逃げましょう。」



と、とんでもなくアホらしい会話を追えて船に向かう。

あぁ、先が思いやられるなぁ。

誰かこの感情を分かち合ってくれる優しい人は……。



いるわけないか。


そうこうしているうちに、海岸に到着。

ちなみにここ、無人島。






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