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□Log\『その後』
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マルコに襲われた翌日の夕方。
襲われたと言っても、痕を残されキスをされただけだが……。
「……大差はないかι」
龍牙は一日、首もとまで掛け布団を引っ張り上げて寝ていた。
食事さえとらずに。
よって、いろんな人が心配して見に来てくれる。
特にナースのお姉さま達が。
もう全員来てくれたのではないだろうか?
みんながみんな、実に心配してくれるので、ちょっと申し訳ない。
だって、実際はどこも悪くない超健康体。
原因はマルコに付けられた首筋にある痕だけ……。
「……う〜〜〜ん。」
困ったように眉根を寄せていると、ドアがノックされる。
「はい?」
「俺、サッチ。」
「開いてるよ。」
「邪魔するぜ。」
「じゃあ帰って。」
「ひでぇっ!」
「サッチ、それ口癖?なんか一日に数十回は聞いてるような。」
「それはオーバーっつーもんだ。」
「で、何?」
そうそうと言って近くにあった椅子を引き寄せて腰をかける。
どうやら長居する気らしい。
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