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□プロローグ『reunion 〜あなただけに…〜』
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真っ青な空の下、良好な風が吹いていた。
「オヤジ〜!海賊船がいるぜっ!」
見張りの部下の声に閉じていたまぶたを開ける。
「誰だ?」
短い問いに返るのは、困った声だ。
「ん〜…わかんねー。大した奴じゃないと思うんだけどよ〜。」
大した奴じゃないのならほっとけと、返した白ひげは再びまぶたを落とす。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
一方、見つかった海賊のほうは…。
大騒ぎだった。
「船長!船長!!船長っ!!!」
白ひげの船を発見した部下が、悲鳴のような声を上げて駆け回っていた。
「うるせ。落ち着け。」
「落ち着いてられませんよっ!白ひげですっ!!白ひげの船がすぐそこにぃっ!!!」
その一言で、そばにいた白くまのベポと別の部下が騒ぎ出す。
三人して船内を大声で叫びながら駆け回りだす。
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