L logbook
□LogW『Law…〜それは…〜』
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「紅音…」
小さく呟かれた声。
それを聞きとめて、眠りのふちから引き戻される。
ローの部屋のベッドの中。
紅音はローに抱かれて寝ていた。
今日の昼間に、船の隅の部屋からローの部屋に引っ越した。
一人で寝ることに不安はなかったが、寂しかった。
それを告げたら、ローが部屋に来いと言って荷物を移動させてくれたのだ。
「…紅音……」
「ロ……」
薄らと瞳を開けて応える。
ローが紅音の顎を指で上げて、キスをする。
そのままむくりと起き上がったローは、上着を脱ぐ。
「…ロー?」
瞳をこすりながらローを見上げる。
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