短編用
□抹殺せよ!?
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「お、紅音か。はよ。」
「サッチ隊長、おはよーございます。」
「むっちゃやる気のない敬語は勘弁してくれι」
「朝一がサッチ隊長って、やる気なくなるの当然だと思いません?」
なんて会話をしながら、朝食をいただいた。
「ごちです。」
「おう。」
それから、食堂内をきょろきょろと見回す。
「どした?」
「マルコ隊長がいないなって。」
「相変わらず、好きだねぇお前もι」
「マルコ隊長ほど素敵な方はいませんから。」
「俺にはパイナップルなおっさんに見えるけどな。」
「あ、サッチ隊長は抹殺な感じで?」
にっこり笑顔を向ければ。
「申し訳ありませんでした。前言を撤回させていただきます。」
「チッ。」
「舌打ちってι……ところでさ。」
「なんですか?」
「これ、頼むわ♪」
「はぁ!?」
そうして押し付けられたのは、山のようになったフラグのついた書類。
ってことは、訂正書類がほとんどで。
それやりたくないから、部下に押し付けよっとって事で。
「よろしくなぁ〜〜♪」
笑顔で去っていくサッチ隊長。
「発狂してやるぞ!こん畜生がぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!」
という絶叫をした後に、書類を持って部屋に戻った。
「何で私がこんなことにぃ……。」
なんて台詞と溜め息。
いやいやだめだ。
真面目にやらないと、またミスが出てしまう。
そうするとマルコ隊長の仕事を増やす羽目になるわけで。
それだけは絶対にあってはいけない。
「終わったらマルコ隊長に会えるわけだし。」
よし。
気合を入れなおして、怒涛のように仕事を終わらせたのが昼を過ぎた2時ごろだった。
「終わった……。よし、行くか。」
一人呟き、書類を持ってマルコ隊長の部屋に向かう。
扉の前について、ノックをするが返答がない。
留守なのだろうか?
でもいないなら、鍵が掛かってるはずだし。
と思って開けてみると、扉は普通に開いた。
鍵は掛かってない。
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