短編用

□抹殺せよ!?
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「マルコ隊長?」



そう声をかけた後に目に止まったのは。

床に倒れたマルコ隊長だった。


「マルコ隊長っ!」


慌てて中に入り、書類を机に置いてマルコ隊長に駆け寄る。


書類など放りたいぐらいだったが、前にそれをしてこっ酷く叱られたのだ。



「マルコ隊長!しっかりしてください!」


何とか仰向けにさせて、肩を揺する。

一向に起きる気配がない。



青ざめながら、必死の思いでマルコ隊長をべッドに寝かせて、船医を呼びに行く。


「ヤオ様っ!!」



様付けしてるのは、神と同等にされるぐらい恐ろしい方だからだ。


「うるせぇ、なんのようだ。」

「マルコ隊長が部屋で倒れてたんですっ!」


涙声で言うと、真剣な表情でついて来いとだけ言われた。



「ヤオ様、どうですか……。」

「過労だ。」








「……………………はい?」







「だから、過労だっつってんだ!何度も言わせるな!」

「ごめんなさいι」



にしても、いつも過労には気をつけていたマルコ隊長が。

過労だと?




……元凶がいるな。




確実に、元凶となる大馬鹿野郎がいる。

そいつ、抹殺しても問題ないかな?

相手によっちゃあ、問題ないか。



「じゃあ私、看病しま…………。」



ヤオ様は消えていました。




まぁ、そうなるわな。
過労でしたってんだから。



それから数十分後。


「……紅音、かよい?」

「あ、マルコ隊長!」

「俺は……。」

「倒れてたんですよ、過労で。」

「そうかい。迷惑かけたねい。」

「いいんです。お気になさらないで下さい。ところで。」

「よい?」

「元凶は誰ですか?」




「……言った方がいいかいι?」




「はい、即行抹殺しに行くんで♪」







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