中編用

□V
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「さて、と。」

「どこ行くんですか?」

「謝りに行くんだよ!お前たちが野次飛ばしたことについて!」



「「「「「「…………。」」」」」」



反省しだした馬鹿どもを置いて、白ひげの船に向かった。



来たよ。

来たはいいんだけど……。

勝手に入ったら、怒るかなぁ〜……。



「何突っ立ってんだ。」

「あ、確かイゾウさん。」

「正解。」

「いや、そのぉ……。」

「何だ。」

「勝手に入っていいものかどうか思案してたっていう……。」

「なんのようだ?」

「馬鹿な手下の謝罪と、治療のお礼に。」




「…………馬鹿正直な奴。」

「さっき船医さんからも言われました。」

「ヤオが?あぁ、言うかもな。」



なんか、すっごく楽しそうだなぁ、イゾウさん。

口端上がってるよ。



「俺が案内してやるよ。親父んとこでいいのか?」

「はい。お手間を取らせてしまって申し訳ないです。」

「気にすんな。俺も、お前に興味がある。」

「は?」

「あのマルコに勝った奴に、興味持たない奴の方が珍しいぜ?」

「そうですか?」

「そりゃそうだろ。なんたって、この船のナンバー2って言われてる奴に勝ったんだからな。」




「…………あの勝負、軽くずるしたんですがι?」

「勝負にずるもなにもねぇよ。」

「は、はぁι」



と、そんなふうに話してる間に、親父様こと白ひげ様の前に到着。




「おぉ、もういいのか。」

「はい、おかげさまで。」

「そりゃぁ、よかった。」

「その節では、大変お手間を取らせました。」

「随分と礼儀がなってるじゃねぇか。」

「教育だけは、一流の教育を受けておりますので。」

「珍しぃ奴だ。」

「よく言われます。」

「ぐらららら。ところでおめぇ、マルコに勝ったらしいなぁ。」

「まぐれです。」

「そうか。」






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