長編用

□大きなハプニング!?
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「親父〜〜。」

「どうした?」





必死に自分を制してるうちに親父のところについたようだ。






「マルコがちっちゃくなっちゃった。」

「…………。」





め、珍しい。

親父が驚愕してる。

初めて見たよい。






「どうしよう。」

「…………よい。」

「紅音。」

「なに?親父。」

「面倒見てやれ。」

「うん、わかった。」





そ、それだけか?

それだけでいいのか?

なんかいろいろと問題山積みな気がするのは俺だけか?






「戻ろうか、みんなのところに。」

「よいι」





そして戻った俺は撃沈した。





ちっちゃいのが二人いる。

俺と同じなりをしたやつらが二人いる。

それも、あの感じは間違いなく問題児二人組み。






「な、なんでι?」

「「紅音〜〜っ!!」」






紅音に抱きついてきたのは。

ちっちゃいフランスパンとちっちゃい半裸。





「なんでてめぇらまでちっちゃくなってんだよい!?」

「この馬鹿はうまそうだとか言って食った。」



イゾウが半裸をさして一言。





「こっちは別のところに紛れてたのを間違えて食った。」



ハルタがフランスパンをさして一言。






「てめぇら馬鹿かよい!?」

「この子達は馬鹿なの?」

「「マルコ、紅音、こいつらは馬鹿だよ。」」






冷静なハルタとイゾウ。

イゾウが無事なあたり、何とかセーフか。

性格は悪いけど、根は悪くないからな。







「ど、どうしようι」






紅音が俺を抱えながら困惑してる。

そりゃそうだろうな。





「五歳児が三人か。」

「そのうち二人が問題児。」

「まじめな子は出来れば大人のままの方がよかったな。」

「僕もその意見に賛成する。」

「問題児を誰が面倒見るんだ?」

「まじめな子は紅音が見るんだって。」

「んじゃ、問題児も紅音が見るのか。」

「紅音、帰って早々問題児抱えるなんて。」

「ついてないな。」

「うん。」







好き勝手言ってるのは、完全に傍観者になってるイゾウとハルタ。





「紅音。」

「なに?サッチ。」

「俺も抱っこ。」

「二人も抱っこできないよι」

「マルコ降ろしていいから、俺抱っこして。」

「ι」






紅音は仕方なさそうに俺を降ろしてサッチをひざに据わらせる。

エースはまだ食ってやがるι






「とりあえず、みんな部屋に戻ったとして。」

「よい?」

「ドア開けれる?お風呂も入れる?ベッドに上れる?」

「ノブにとどかねぇよい。」

「だよね。私もそうだったし。」

「風呂はシャワーがとどかねーよい。」

「うん、それも知ってる。」

「ベッドは…………。階段よりきついよい。」

「だよね。」






沈黙。







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