頂きもの小説

□二人の受難
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ある日の休み時間。

「あ、眼鏡。」
「だからボクはクルークだ!」
「あのさー、勉強教えて。」
「勉強だって?」
急にシグがクルークに勉強を教えるよう頼んだ。
「授業はキチンと聞いてないのかい?」
「うーん……。」
図星である。
実際、シグは授業中にも関わらず寝てしまうことが多々ある。
そのためか、よく補習に付き合わされてしまっているのだ。
さすがにヤバいと感づいているからこそ、成績優秀のクルークに頼んでいる、というわけだ。
「まったく、しょうがないな、キミは。このグレイトなボクが、特別にキミのために勉強を教えてあげようじゃないか。」
「たすかるー。」



二人の受難



シグはクルークの案内で図書室へ。
「ここなら勉強がはかどりそうだけど?」
「ふつー。」
サラリと0.3秒で言い退けた(ぁ
「……ま、まあいいだろう。さあ、シグ、始めるよ。」
「はーい。」



―1時間後―
「……分かんないー。」
「えーっ?!だから、これをこうして、ここに当てはめればいいだけじゃないか。」
「えーっと、これをこう……だめだー。」
普通の生徒なら誰でも解ける簡単な問題、それにシグは大苦戦している。
しかも、まだ1ページ目(笑
「まったく、ここまでキミが頭悪いなんて思わなかったよ。」
「眼鏡になんか言われたくない(ボソリ」
「……なんだって、シグ?」
シグの小声も耳に入ったのか、クルークは眉をひそめた。
「だから、眼鏡になんか言われたくないって言ってるじゃん。」
早くもクルークの堪忍袋の緒が切れた(ぁ

「だからボクは眼鏡じゃないっていってるだろうがああああ!!!」

クルークは、怒りのあまりウィス・アトラヘンディをぶっ放した(ぁ
「ゼニス!」
シグはすぐさま防御、どうにか攻撃をかわせたもよう。
「へぇ、やる気なんだ、ボクと勝負だ!」
「いいよ。ぷよ勝負だ。」
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