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□天然忍者の和な一時【ぷよフィ】
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【プロローグ】
ここは遥か遠い山の中。
・・・おや?誰かが何かと戦っている。
「聖波動(ホーリー・インパクト)!」
「なんのっ!鳳凰旋回翔!」
ズドォォォォォォン・・・
どうやら仲間同士、稽古をしているようだ。
「頑張れー!」
外野からはファントムたちの仲間と思われる人たちが応援をしている。ある者はどちらが勝つか、またある者は、稽古すら見ていなかったりもしていた。
数分して、そろそろ稽古が終わりそうな雰囲気になってきた。次の攻撃で最後のようだ。
「いくぜ!連射聖弾(ホーリー・ブラスト)!!」
「夜叉ノ王浪蜘!!」
双方激しい一撃を繰り出した。稽古ではなく試合にしか見えないほどの衝撃が走る。
暫く激しい騒音が続いた。
・・・もくもくと煙が出てきた。そこに立っているのは・・・どうやらファントムのようだ。
「なかなかやるな。」
レイルという男がそう言いながら体を起こした。ファントムは良い試合であったと言いながらレイルに手を差し伸べようとしたその時!
ズオオオオォォォォォ・・・
「!?・・・ぬああああぁぁぁぁぁぁ・・・!」
突然出現した暗闇にファントムは吸い込まれてしまった。
レイル達もその暗闇の中へ入ろうとしたが、間に合わなかった。入る前にその穴が無くなってしまったのだ。
「ファントーーーーーーム!!!」
戻った時間は戻ってこない。いくら叫ぼうともファントムは戻ってこなかった。
はてさてファントムの行方は??
〜プロローグ 完〜