A Memory 第二章

□第24話・最期の旅…?
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その場に聞こえた声にハッとルークは振り返る。

「アッシュ!準備出来たの…か…」

が、ルークはアッシュの姿を見た途端、目を見開いた。


昨夜までモースの部下にズタズタにされた為、バラバラの長さだった彼の髪が…

均等な短髪になり、後ろ髪だけがヒヨコの尾のように跳ねた髪形になっていた。


ピコピコとした可愛らしいその髪形は、アッシュの若干幼い顔立ちに良く似合っている。





「…………あんまジロジロ見るな…っ////」


ティアに自室に連れ込まれ、妙に可愛い髪形にさせられたアッシュは恥ずかしさに頬を赤に染めた。



「さすがに親善大使の護衛が、あんなボサボサした髪じゃ信用ないと思って…、切ってたら遅くなってしまったわ…。ごめんなさい…」

そんなアッシュを余所に、主犯であるティアは平然とそう言い切る。


「…俺…この髪嫌なんだけど…」

「もう切っちゃったわ。我慢なさい。決意表明の証よ」

尚も講義する彼の意見を却下するティアに、髪形を変える気配は感じない。

まず、可愛いモノ好きの彼女が、このヒヨコ髪を変えるワケがなかった。



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